2022年の年間ベストを選出しました。
今年は3月頃にオススメのメタルアルバムを紹介するためのTwiterアカウントを開設し、今まで以上にアルバムをちゃんと聴き込むになった気がします。
ふと思い立って始めただけですが、思いがけず良い効果でしたね。
かなり昔はレビューブログ的なものもやっていましたが、ブログのレビューは更新がそれなりに手間になるので、今のTwitterスタイルの方がサクサク更新できて性に合っている気がします。いいねとか、レスポンスもすぐもらえて嬉しいですしね。
今の時代、サブスクやYouTubeで大概の作品がすぐに試聴できてしまうので、バンド名とアルバム名、ジャンルや雰囲気がサクッと伝わればあとはもう気になったものを検索して聴いてもらえばいいのかなと思ってTwitterで色々と紹介している次第です。
さて、前置きが長くなりましたが、2022年度のベストです。気になった作品があればぜひ探して聴いてみてください。で、気に入ったら買ってあげてください。
【アルバム編】
2022年に発売のアルバムのうち、作品単位で死ぬほど聴きまくったもの達です。
1位. Saidan - Onryō II: Her Spirit Eternal
米国出身のブラックメタル。邪悪ながらもめちゃくちゃメロディアスで、随所で顔を出す意外と明るいメロディが最高に素晴らしい。和風ホラーな雰囲気もアクセントとして良いですね。
好きな曲:③Girl Hell 1999
2位. Imperial Circus Dead Decadence - 殯ーー死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃えるーー。
国産メロデス。語りとクサいメロディでメロデス界のサンホラとも呼ばれていた彼らの作品に、サンホラのあらまりがゲスト参加という胸熱な展開。そしてあらまりの語りと歌声がビックリするほどマッチしていて感涙です。
好きな曲:①禊祓の神産は宣い、禍祓の贖罪は誓う
3位. Dharma (達磨) - Treasury Of The True Dharma Eye (正法眼蔵)
台湾出身のデスメタル。仏教とデスメタルを融合するというわけのわからないことをやってのけ、信じられないくらいの神秘性と崇高さで過激に疾走する独自性の強すぎる作品が出来ました。コーラスから漂う仏教ぽさがヤバい。
ちなみに2022年内にもう一枚作品を出しており、そっちも素晴らしい出来です。
好きな曲:②如意輪觀音陀羅尼
4位. Brymir - Voices In The Sky
フィンランドのヴァイキングメタル。ドラマティックな展開とヒロイック過ぎるメロディに感涙。ブラックメタルぽさが減退したことにより、さらに大衆向けになりました。
好きな曲:④Herald Of Aegir
5位. Undead Corporation - J.O.I.N.T.
国産ミクスチャーメタル。様々なエクストリームメタル要素を詰め込んだバラエティ豊かな音楽性で、過去作よりもDjentっぽいリフやグルーヴィでダンサブルな曲が増えてさらに好みになりました。
好きな曲:①Get It
6位. Tómarúm - Ash In Realms Of Icons
アメリカ産ブラックメタル。激烈さと悲哀を纏いつつ、プログレ的複雑さと共にメロディアスに爆裂疾走する様が圧巻です。
好きな曲:③In This Empty Space
7位. The Halo Effect - Days Of The Lost
スウェーデン産メロデス。元In Flamesのメンバー達が、VoにMikael Stanneを据えた"強くてニューゲーム"状態で作品を発表。とにかくメロディアスで聴きやすいです。
好きな曲:②Days Of The Lost
8位. Chez Kane - Powerzone
英国産ハードロック。Crazy LixxのDanny Rexonのプロデュースということで。彼の作曲能力が遺憾なく発揮されてます。前作はBon Jovi的なアリーナロックが中心でしたが、本作はメロハー的な雰囲気もちらほら出てきているのも幅が広がって良かったです。
好きな曲:⑥Powerzone
9位. Bloodywood - Rakshak
ゴリゴリのメタルコアなのに、抑え切れぬインド感が溢れ出し、独特の世界観を構築しているのが最高。まくし立てるVoもメロディがインドですし、随所の効果音もインド。なににめっちゃガチ。
好きな曲:⑤Dana-Dan
10位. Wormrot - Hiss
シンガポールのグラインドコア。たった33分の中に、過激さ一辺倒にならないバラエティに富んだ21曲がぎゅっと詰め込まれた作品。激情ハードコア的な雰囲気が素晴らしい。
好きな曲:⑯Desolate Landscapes
【チューン編】
アルバムのランキングで漏れた作品の曲や、アルバム単位ではまぁまぁだけど一曲だけ抜きん出て好きだった曲から選出しています。
1位. Visions Of Atlantis - Legion Of The Seas
オーストリア産シンフォニックメタル。エピカルなサビに気分が高揚すること間違いなし。ドラマティックな展開もまるで映画のようで良い。
2位. Riverwood - Blood And Wine
エジプト産のプログレメタル。乾いたパーカッションとグルーヴィな弦楽器の音色によるイントロのカッコよさが尋常じゃないです。その後のエジプト感の強いメロディも最高。
3位. Seventh Wonder - The Light
スウェーデン産のプログレ。プログレ感は控えめな曲で、サビの爽快なメロディが最高です。
あまりYouTubeを埋め込み過ぎると重くなるので、ここから先はYouTubeの埋め込み無しで羅列します。気になれば検索してください。
4位. Véhémence - De Feu et d'Acier
フランス産ブラックメタル。中世感が良い。
5位. Ibaraki - Tamashii No Houkai
アメリカ産ブラックメタル。TriviumのKiichiがEmperorのIhsahnと組んだ秀作より。
6位. Old Nick - Tears Shed Over A Medieval Grave
アメリカ産のプリブラ系ダンジョンシンセ。コミカルなメロディが良い。
7位. Nightrage - Swallow Me
ギリシャ産メロデス。メロディアスさマシマシで良い。
8位. Fellowship - Until The Fires Die
イギリス産メロスピ。2022年のメロスピの中でも群を抜いたダサさ&クサさ。
9位. Zemeth - Ephemeral Snow Moon Flower
国産メロデス。歌謡曲ばりのクサメロがたまらない。
10位. Toxik - Dis Morta
アメリカ産スラッシュメタル。サビのコーラスが妙にツボでした。
以上、2022年の個人的ベストアルバム&チューンでした。
今年はコロナ禍が3年目に突入してこれまでみんな暇を持て余していた影響か、ベテラン勢、若手、解散状態だったバンドなど、ありとあらゆるバンドが新作を発表していたような気がします。こっちも追いかけるのに必死でしたが、色んなバンドの新作を聴くことが出来てとても充実していました。
来年もたくさんの素晴らしい作品が世に送り出されることを願っております…!!